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蟻の音

DJ 蟻 a.k.a. SoniCouture~おとつかい~ offical Blog。Electronica,Breakbeats,Techno,HIPHOP,Dub,Rock,Classic等の音楽に関連するDISCレビューやLIVE・PARTYレポ、DJ・DTM機材、書物・映画・TVや社会問題等について新旧問わず取り上げていきます♪
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アメリカ村のママ 日限萬里子
アメリカ村のママ 日限萬里子 / 日限 満彦 (著)

日限さん
■判型/頁 : 四六判/258頁
■定 価 : 1,680円(税込)
■発 売 日: 2007/02/28
■発 行 所:小学館

大阪のDJ&クラバーは必読!竹村延和ファンも必読!
大阪のCLUBシーン黎明期がどのように形成されていったかが、きちんとした流れで書かれています。


この本はタイトルこそ「 アメ村の生みの親 」的な切り口で付けられていますが、その内容は大阪、いや関西のCLUB、ナイト・ライフ文化史の最重要文献です。

日限萬里子(ひぎりまりこ)さんは2005年3月14日に亡くなられました。プロデューサーとして多大な功績を残された方で、アメリカ村ができるきっかけや南堀江の隆盛の起爆剤を成し遂げたりされた方です。「 安藤忠雄はその場所に最高の建築物を作れるが、日限萬里子がその場所に店舗を作れば街ができる。どっちが凄いと思うか? 」という趣旨をおっしゃられてる方もいるほどです。

では何故、その生涯について書かれた本書が大阪のCLUBシーンに関係してくるのかというと、日限さんがもはや伝説と化してる大阪初の本格的CLUB 『 LIFE 』 を作ったからです。そしてそのレジデントDJは竹村延和。当時、まだ高校卒業したぐらいの全く無名の若者を大抜擢したのも驚かされます。もちろん、その時のエピソードも書かれています。読めばわかるのですが、良くこれで抜擢したなと思います。普通なら絶対に門前払いですw 頼む方も頼む方、採用する方も採用する方、どっちも凄過ぎます(笑)しかし、日限さんが拾わなければ、のちの世界の竹村延和は誕生しなかったわけで、竹村ファンは感謝してもしきれません!

LIFEはOPENしたのが1987年秋、場所は南堀江2丁目。当時はまだ大阪にCLUBという概念が全くなかった時代です。周辺住民や警察当局から目をつけられ、僅か1年半程で閉店に追い込まれてしまいました。その為に当時、大阪のナイト・ライフを本当に楽しんでいた強者しか知ることができず、後の若者は「 昔、LIFEってCLUBがあって、しかも竹村延和がレジデントやったらしい!」とか噂だけが語り継がれるようになったしまったのが、LIFEの伝説化の真相です。しかし、その精神は多くの人に受け継がれ、大阪に多くのCLUBが生まれるきっかけとなりました。少し前までは同じ場所、同じ建物で日限さんの弟さんがタイ料理店 シーラカンスとして営業されていました(現在は閉店)



街的店録 第一回『 シーラカンス 』でLIFEの外観が見れますこちら
(TOPと2段目の写真の角に建っている古い建物が元LIFE。)



CLUB以外でも大阪の若者は知らず知らずのうちに日限さんの恩恵を受けています。当時、殺風景で何もなかった倉庫街をアメリカ村へ発展させるキッカケとなったcafe『 LOOP 』(1969)。ディスコの先駆けとなり一世を風靡した『 パームス 』(1977)はLIFEへと続く布石にもなりました。( パームスのあったビルは先日まで営業していたCLUB FLATt(2007年3月6日閉店)のあるビルでCLUB FLATtが元パームスのフロア )そして『 LIFE 』の後に風営法を逆手に取りディスコCLUBとしてOPENさせた 難波『 Qoo 』(1990)(ディスコとして申請し、0時閉店だが合法的にCLUBとして機能させた)も彼女のプロデュースです。本書のQoo時代ではトランス系ですがヨージ・ビオメハニカ天宮志狼などのDJ達の黎明期にも触れられています。そして近年では南堀江の起爆剤となった『 ミュゼ大阪 ~MUSE OSAKA~ 』(1998)も日限さんのプロデュースです。



くいだおれ大阪どっとこむ<日限ママに聞く「南堀江」>でミュゼ大阪の外観が見れますこちら
(堀江公園に面したCAFEで、大阪っ子なら外観を見ればすぐ「あれか!」とわかるはず)



とまあ、日限萬里子さんは大阪の若者のLIFEスタイルを常に牽引してきた凄い方で、僕のような若造はお会いするはずもなく、只お名前だけは年上の人から良く聞いておりました。僕は大阪に居た頃、先輩のDJからLIFEとパームスの話を聞くのが好きで、「 LIFE行ったよ。高校生やったけど、歳 誤魔化して。」とか、「 パームス、あれはヤバかった! 」とかホラ話も含めて色々教えて貰いました。

生前、日限萬里子さんは『 Meets Regional 』という雑誌で1997~2000年まで
『 ママいるぅ? 』という御自身の歩みを振り返るコラムを連載されており、僕はそれを読むのを楽しみにしていました。人聞きでしか知らない『 LIFE 』の話を御本人が書いていたので、短いコラムでしたが何回も何回も読み返していたのを覚えています(笑)

その後、『 Meets Regional 』の別冊で『 日限萬里子と大阪ミナミの30年 』が発売されましたが、『 ママいるぅ?』コラムは収録されておらず、ガッカリしていたところ、今年に入って弟さんの日限 満彦氏により『 ママいるぅ?』を発展させた形で本書が発売されました。これを知った時は本当に嬉しかったです!丁度、大阪に帰る所用があったので、「 この本は大阪で買おう!」と思い立ち、帰阪して書店に向かいました。「 これ平積みしてなかったら大阪の本屋ちゃう!」とか思ってるとレジの側の新刊コーナーに平積みされており、「 さすが大阪の本屋!」とか喜んでる姿は端から見てると変だったと思います(笑)

久々に書いたBLOGがめちゃくちゃ長くなりましたが、日限さんの視点からではありますが大阪ユース・カルチャー史、文化史的にも非常に貴重な本で、DJやクラバーはもちろん、大阪でいま遊んでる人、そして遊んできた人は読んで欲しい1冊。街の歴史をこういう切り口で語った本は他にはないんじゃないでしょうか?いま遊んでる場所がどういう風にできたかを知ればより街を楽しめるはず。

ミナミで遊んだことのある人は必読!


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■判型/頁 : B6判/248頁
■定 価 : 590円(税込)
■発 売 日: 2005/05/02
■発 行 所:小学館

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