蟻の音

DJ 蟻 a.k.a. SoniCouture~おとつかい~ offical Blog。Electronica,Breakbeats,Techno,HIPHOP,Dub,Rock,Classic等の音楽に関連するDISCレビューやLIVE・PARTYレポ、DJ・DTM機材、書物・映画・TVや社会問題等について新旧問わず取り上げていきます♪
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/-- (--) --:--:-- | スポンサー広告 | Trackback(-) Comment(-)
Cornelius / Music [Maxi]
Cornelius / Music [Maxi]

20060904004144.jpg
01. Music
02. Gum
03. Clap&Whistle&Walking
04. The Star Spangle-Gayo
Label : Warner Music Japan
     MATADOR Records
Catalog#: WPCL-10331
Released: 2006/08/23
Price :¥\1,200 (tax in)

Cornelius offical HPは→こちら
試聴は→こちら

なかなか更新しなくて、そろそろ見捨てられつつある蟻の音BLOGです、ご無沙汰しています(汗)いや~更新って難しいですね(笑)さて今回は先日発売されたばかりのCorneliusのマキシ・シングル『Music』です!今作は5年ぶりとなるオリジナル・アルバム『Sensuous(10/25発売予定)』に向けての先行シングル第一弾です。このシングル、一見すると挨拶代わりな小品に思われるかもしれませんが、小山田圭吾の恐るべきバランス感覚がギッシリ詰め込まれてます!音が伸びやかに広がっていく1曲目『Music』で高らかに次のアルバムの方向性を宣言しつつ、2曲目のボーダフォンCMソングになった『Gum』ではエレクトロニカ・音響系の最大の弱点であるフィジカルの脆弱性を払拭させるかのように激しいリズムを叩きつける。3曲目『Clap&Whistle&Walking』ではDJ KLOCKが探求している子供が音と戯れるような世界感を紡ぎ出し、4曲目は出だしこそフォークトロニカかなと思わせながら、実は12Kやspekkなどのレーベルのアンビエント・サウンドへの発展を予感させるチル・アウトな仕上がり。確実に徐々にリスナーの耳をアルバムに向けてチューニングしていく意図が垣間見えます。逆に言えばこのマキシを聴いただけも、間違いなくNEW ALBUMが素敵なものだと確信できます(笑)最初の一手には最適な仕上がりになんじゃないでしょうか♪
しかしできれば、この1曲目『music』はキチンとしたオーディオで聴いて欲しい。ここ最近の先鋭的なアプローチをするアーティストは総じて音の深度を深めている。しかしリスナーはというとi-podを代表するようにどんどんリスニング環境が劣悪に方向に向かっている。つまり作り手がどんなに音を追求しても、聴く側がその事に感心がないという最悪の2極分化が起こっているわけである(PCの内臓スピーカーで聴いてるなんていう恐ろしいケースも最早珍しくないはず)ここ最近のCORNELIUSは音の響きを大切にしている。『music』などはその典型的な楽曲であると思う。試しにちゃんとしたオーディオ機器で聴いていみると良い。音の心地良さを満喫できるはずである。彼はスピーカーで鳴らされた音がどう空気に広がっていくかまで考えているのでないだろうか。ヘッドフォンでは絶対わからない、音が空気に溶けて広がっていく感触♪それを是非味わって欲しいと思う。

cornelius_point.jpg

■小山田圭吾は天才なのか?
これはいつも彼について回る疑問符である。彼の作る楽曲は常に何処かしらのシーン(アーティスト・レーベル)の影響下にあることは、ちょっとヘビーリスナーなら誰でも知っていることである。実は彼自身によって新しい音・アプローチが生み出されたことはあまりない。今作も日本も含めていま世界の最前線でインディペンデントに戦ってるElectronicaやPOSTROCK以降の先鋭的なアーティスト達がコツコツと積み上げてきた音・シーンを上手く消化して作り上げられている(3曲目などはDJ KLOCKが先日出した『san』というアルバムの楽曲と同じベクトルで驚いたw)。しかし、彼の恐るべき処はそれを全てきっちり自分の音として鳴らせるところである!このまとめ上げる事など不可能と思えた複雑なシーンをあっさりと総括してしまう。しかも極上のポピュラリティを持って!この1点だけでも稀有な存在であろう。

もうひとつの彼の恐るべき点は、時代へジャスト感であろう。実は昨年まではCorneliusの新譜は100%でないと確信していた。その理由は彼の過去のリリースのタイミングを思い出してみれば明らかだ。彼は常に時代が動く直前にポンと作品を出してきている(これはフリッパーズの頃から一貫している)。僕の実感として、昨年までのここ数年の音響的アプローチをしているアンダーグラウンド・シーンは試行錯誤や停滞感も含めて混沌としていて、個々では面白い動きはあったが全体としての方向性が見え難かった。過去の彼の動き方をみる限り、出すタイミングではない。しかし昨年末辺りからシーンがある方向性を見せ始める。それまでどちらかと言えばアーティスト達は個々の欲求を満たすアプローチを軸にしていたのだが、気が付けば愛好家ばかりにしか聴かれなくなり始めていた。その恐怖感からかそれまで内に向けていたベクトルを一斉に外に向け始めたような気がする。「そろそろ外に打って出るか!」そんな空気が広がり始めた気がする。それを感じて僕は「Corneliusそろそろ出るかもな。」とか勝手に思ってると、リリースの情報がUPされました。恐るべき小山田圭吾(笑)

cornelius_point2.jpg

■時代に求められ続けるCorneliusという稀有な存在
では、Corneliusは時代に寄生してるだけなのか!?それは否である。逆に時代がCorneliusを求め、救われてる節が多々ある。それはポップ・アイコンとしての機能である。音楽シーン・ムーブメントが広がる為には牽引していく顔役がどうしても必要になる。誰でも出来る役ではない上、彼が影響下にあるシーンのアーティストはあまり前面に出たがらないタイプが多い。しかし誰かが広告塔とならなければ、どれほど面白いシーンであろうと人知れず消えてしまう事になりかねない。事実、春あたりから僕はCorneliusは今年きちんとリリースしてくれないとマズい事になると思いだしていた。いま音響的アプローチをしているシーンは久々に活性化している、豊穣といっても良いぐらいかもしれない。AOKI takamasa, takagi masakatu,piana,omb,pola,dj klock,涼音堂茶舗の面々,mao record周辺,eater,sora,rei harakami,aus,ametsub,sabi,fourcolor,miyauchi yuri等々、国内でちょっと思いつくだけでもこれだけ上げられるのだから、じっくり考えればとんでもない数が上がるはずである。浮上するには非常に良いタイミングだ。しかし軸になれるほどの強力な存在がまだいないのも事実である。みな若樹の段階である、無理はさせられない。しかし同時に育つ為には、この段階で『光』も間違いなく必要なのも事実だ。『世間の陽の目』『世の中の注目』という名の光が。その為にはオーバー・グランドとアンダー・グラウンドを結ぶ存在が絶対的に必要である。それをこなすには、信頼と実績、シーンへの深い知識と理解、そしてバックグラウンド・シーンからの支持、全てを合わせ持たなければならない。そんな存在、日本中どこを捜したってCornelius以外考えられないと僕は思う。事実、今現在まで彼ほどこの役割をきっちりこなしてきているアーティストを僕は知らない。その行動には自分の好きな音楽とはこうであると素直に言放てる一音楽ファンとしての姿勢が垣間見える。それ故に絶大なる信頼・尊敬を得ているのだろう。

小山田圭吾は時代の空気を読み取る天才である。彼は時代が自分自身を求め始めるタイミングを恐るべき感覚で鋭く嗅ぎ分ける。僕はそういった意味でも間違いなく天才であると僕は思う。

恐らくNEW ALBUM『Sensuous』がリリースされる事により、今までこういったエレクトニカ・音響シーンに余り興味の無かった、目を向けてこなかった人達は気付くはずである。この音が鳴っている後ろに広がる豊かな音楽シーンを。そこでは行き詰まった音楽業界からは決して手に入れることのできない、素敵な・刺激的な音にまみれる事ができるはずである。

スポンサーサイト
Comment
≪この記事へのコメント≫
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する
 
Trackback
この記事のトラックバックURL
≪この記事へのトラックバック≫
Designed by aykm.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。