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蟻の音

DJ 蟻 a.k.a. SoniCouture~おとつかい~ offical Blog。Electronica,Breakbeats,Techno,HIPHOP,Dub,Rock,Classic等の音楽に関連するDISCレビューやLIVE・PARTYレポ、DJ・DTM機材、書物・映画・TVや社会問題等について新旧問わず取り上げていきます♪
音楽未来形―デジタル時代の音楽文化のゆくえ
音楽未来形―デジタル時代の音楽文化のゆくえ
増田 聡 (著), 谷口 文和 (著)

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出版社: 洋泉社 price:¥1,995 (tax in)
第1章 音楽を揺るがす装置
第2章 レコードの20世紀
第3章 正体不明の「作品」
第4章 「音楽」を更新するDJ
第5章 多層化する「聴くこと」
第6章 オリジナリティと音楽の経済

この本はホントに良いです。「ブラック・マシン・ミュージック」(野田 務 著)に並ぶ良書。今現在、音楽を取り巻く環境は大きな変革の時代を迎えています。過去にもラジオの普及とレコードの普及の2期の変革期がありましたが、既得権(複製による利益取得)の基本的な変動はありませんでした。しかし、IT技術の革新により一個人でも簡単に複製できるようになり、NETによる大量データの移動も可能になった昨今、既得権構造が根底から揺らぎ始め、従来のシステムが通用しなくなる程の変革期に突入しています。そういった現象を的確に捉え、まとめてあるのがこの本です。この本一冊読めば、過去~現在までの音楽の権利問題の基本的変遷がわかります。こう書くと難しそうですが全然そんなことありません。サクッと読めます(笑)リスナー・ア-ティスト・レコード会社の関係の変化を見事にまとめていて素晴らしい。内容自体は取り立てて目新しい物ではありませんが、ここまで焦点を絞ってまとめた本は無かったんじゃないでしょうか?今まで漠然としか認識していなかった事が、これを読めばクリアーになり、ハッキリ認識できるようになります。例えば、昔は音楽を演奏する時に使用するものは「楽器」という言い方のみでしたが、最近は楽器でもなく、録音機械でもない「機材」というものが存在している(ノートPC、MIDIコントローラー、ターンテーブル、シンセ、エフェクター等)とか、このような知ってはいるけど具体的に認識しきれてないような事柄をハッキリさせてくれます。読むとドンドン頭の中が整理されていく感じが体感できて気持ちイイ♪
また、こういった本にDJの存在を取り上げているのも特筆すべき点です。
ただし、今後の音楽環境がどういった方向に行くのかは、明確に記述されていません。いまこうだろうと思っていても、新しい技術が開発される度に恐ろしく状況は変化してしまう為、仕方ないことだと思います。それよりもこの本を読むことによって、いままでの現状をしっかり認識し、個人個人が今後の動向を見極め、アクションを起こしていって欲しいという事なのだと僕は解釈しています。
この変革にあたって、僕が望むことは、アーティストにしわ寄せがいかないで欲しい。彼らにより良い環境が生み出されるようになって欲しい!ただこの一点に尽きます。
そうすれば、もっと良い音楽聴けますしね♪
是非、読んで欲しい一冊です。必読書!
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Comment
≪この記事へのコメント≫
ブラックマシンミュージックに並ぶという時点でAMAZONにて購入しました。とっても楽しみ。
2005/03/31(木) 08:04:55 | URL | yo-suke #/qAnB.XI[ 編集]
せ、責任重大やな...。
ブルブル)))))))))))))))))))))))))))

ブラックマシンとは違って、アカデミックな内容ですが読みやすいよ。
2005/03/31(木) 09:20:49 | URL | 蟻 #-[ 編集]
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